Rir6アーカイブ

2004-03-27


[旧NWatch]ニュースステーション最終回

いやー、最後までニュースステーションでしたね(久米さん格好良かったなぁ、、、ああいう大人になりたい)。

多くのBLOGでは何か「賛否両論有ったけど、お疲れ様です」という感じの感想文書いてますね、まぁ賛否両論あるなんて少しでも実のある内容の報道やってたら当たり前のことで、ただニュースの内容を淡々と伝えるだけの番組ばかりだった日本のテレビ報道に新しい風を送り込んだ事は評価すべき事だと思います(でもその風に影響されて他局もニュースステーションばかりの番組になってしまったのはちょっと良くなかった、でもそれは別にニュースステーションの責任では無いし)。

しかし次は一体どういう感じの報道スタイルが流行るんだろうなぁ、、、本当は流行に流されず、自己流のスタイルを貫くのが一番なんだろうけど、日本のテレビ局の体質では難しいだろうし、まぁアメリカのFoxNewsみたいな報道スタイルが流行ることだけは避けて欲しいですな、でもどうだろうね。。。 http://www.tv-asahi.co.jp/n-station/

[旧NWatch]「激論!オウム・連合赤軍は終わらない?!」を見て

やっぱりこういう話題の時の朝生は面白いなぁ。

オウムに対してみんな「○○な人達が集まって出来た集団だ」という定義をしたがっているけど、僕はそこまでオウムは別にそこまで厳密に定義出来る集団では無いような気がした。

どういう事かというと、例えば高校教師の人なんかは「大きな物語が無くて困った若者がオウムに入った」的なことを言い、フェミニズム論者の遙さんなんかは「男社会でどうにも差別により進めなくなった人がオウムに入った」と言う、それに対して宮崎哲弥氏なんかは中島義道の名前とかを出しながら「成熟した社会に適応できない、死について深く考えちゃう様な人がオウムに入った」と言い、オウム擁護した宗教学者の島田氏は「麻原のカリスマに惹かれるような人達が入った」と言う、実はこれ全部ウソではないのだと思う。

要するにオウムというのはこの日本社会に様々な理由から受け入れられなかった人々の受け皿なのだ。

そう言うと「何であんな厳しい組織がそんな様々な人を受け入れられるんだよ、もっとオウムは閉鎖的な組織だ」という声が挙がるかもしれない、しかしオウムって実際は勧誘運動もかなり熱心だったし、入るのも簡単、一旦入ってしまった後は「脱会する」と言わない限りリンチとかもない(「お前はオウムの教義を理解していない!」という感じのリンチは確か無かったと思う)、閉鎖的だけど別に脱会とかに関して以外はそんなに厳しくなかったんだよね。

しかし何故他の様々な新興宗教と違いオウムがその様な宗教足り得たかというのは、朝生でも言っていた事なんだけど、やはりオウムが「個人的な」活動をする宗教だったからでしょうな。横の繋がりが無く、教祖とだけ繋がっているという感覚、これは本当に高校教師も言っていたんだけどまさに「個人個人を見た教育」なんですよ、これはやはりもはやそういう形でしか現代の、少なくとも若者の組織(学校も組織だ)は存在し得ないという事なんでしょうな。

で、「何故オウムに破防法を適用しなかったんだ?」という話題に移るんだけど、この件に関しては宮崎学氏じゃなくて森達也氏に語って欲しかったなぁ。僕の意見としては子供を救い出すんだったら破防法なんか持ち出さずとも児童相談所の権限で子供を保護すればよいし、これからオウム(現アレフ)が何かテロとかを出来るとは思えない、もしオウムがテロするまでに復活するとしたら、それは時代の流れで別にオウムを無くしたって別に他の新興宗教が出てくるだけじゃないのかなぁと思うから、破防法の適用には意味がないと思った(ま、意味が無くても大衆を安心させるためにやるんだと言われたら、別に僕には反対する理由も無いのだけれど)。あと、元最高裁検事の方は本当に「日本の一般の社会人」の意見を代弁していて、思う存分イライラさせてくれました(w

で、話は全共闘→赤軍派→連合赤軍の過程へと移っていったのだけれど、何か2ちゃんねるの実況スレッドではここら辺の話は「おやじ世代の武勇伝ウゼー」みたいな感じで捉えられていたけど、僕としてはここら辺の話は当事者達の口から語られるという事もあってかなり新鮮で面白く感じた。多分ここら辺で僕と2ちゃんねらーの考えってのは食い違うんだろうなぁ。。。

で、「何でリンチ事件は起こった?」という話になったのだけれど、実はこれの裏には京浜安保共闘と赤軍派の間の考えの違いがあったというのが僕的にはかなり面白かった。しかし自己批判で自分を自分で殴るってのは、やはりどんなに説明されても想像できないなぁ。

そして何か僕がちょっと席を話していたらいつの間にか話が1980年代の相対主義に移っていた、香山リカが相対主義の結末として現在の事態が起こったのだと言い、それに小林よしのりが、だから大儀とかを考えるべき何だと言い、それに高校教師が同意していた。

まぁ確かに1987年に生まれた僕としては価値相対主義ってのは既に「常識」な訳で、だからイラク戦争に関してもどうでも良いというスタンスを取っている僕は、まさに朝生出演陣から見れば「現代の病巣」なのだけれど(w、病巣は病巣なりにちょっと言い訳があるのでちょっと聞いて欲しい。

僕が言いたいのは「そんなにオウムって重要な問題なのか?」という事、これはまさに価値相対主義の考え方なのだけれど、オウムによって殺されたり傷つけられた人って、はっきり言って交通事故で死んだり公害による病気で死んだ人の1%にも満たないんじゃないかって思うのです。大体現代ほど危険が少ない社会ってのも歴史上では無いでしょう?確かに街角でいきなり通りすがりの人に刺されるという事件も、半年に一回ぐらいあります。しかしそのような事が起きないように例えば愛国心何かを持って、独自に再軍備・核武装し、北朝鮮と戦争するような事になったら、通り魔なんかとは比べ物にならない規模で、人死にますよ?

結局これは民放というCMによりスポンサーから広告費を貰って運営する形の番組では仕方のないことなのかも知れないけど、朝生とかの番組は結局恐怖が無いと作れないんだよね、だから今ある恐怖を無理矢理引っぱり出して、それがさも大きな問題であるように見せ、なんとかしないといけない!という危機感を煽る、そして事態は悪い方向(青環法とか)に向かう。。。

何か最後は朝生批判みたいな感じになっちゃったけど、やはり僕は朝生大好きです(w、それもこういう他の番組じゃ取り上げないような問題を、あれだけ豪華のメンバー(豪華すぎて一部の人が飾り物になってしまうのがくせ者なのだけれどね)で話してる朝生が、将来の夢として、「朝生に出るような人になる!」というのもいいのかなぁ。 http://www.2log.net/home/nwatch/archives/info34.html