Rir6アーカイブ

2003-12-23


[旧NWatch]建国義勇軍事件に「救う会」理事が関与&一連の事件は右翼団体設立の前宣伝

建国義勇軍事件:「救う会熊本」の理事、新たに逮捕毎日新聞

「建国義勇軍」を名乗る一連の事件で、警視庁公安部など合同捜査本部は22日、広島県教職員組合(広教組)銃撃事件に関与したとして逮捕状を取っていた熊本市、職業不詳、木村岳雄容疑者(34)を銃刀法違反、建造物損壊容疑で逮捕した。逮捕者は12人となり、捜査本部は一連の事件の容疑者がそろったと判断している。木村容疑者は北朝鮮による拉致被害者らの支援組織「救う会熊本」の理事で、救う会などが今夏新潟で行った「万景峰(マンギョンボン)号」の入港阻止の抗議行動に参加していたという。

 木村容疑者は、中心人物の村上一郎容疑者(54)が会長を務める「刀剣友の会」会員ではなく、村上容疑者の知人。22日夕、東京都港区のJR新橋駅前で逮捕された。捜査本部は、10月に千代田区の日本教育会館に不審物が置かれた事件で、防犯ビデオに映っていた男も木村容疑者の可能性があるとみている。

 救う会によると、木村容疑者は今年6月上旬、熊本の事務所に、「運動に参加したい」と電話をかけ、街頭での署名活動などに参加するようになった。救う会が活動方針などを決めるために東京都内で開いた全国幹事会にも、熊本の会長の代役で2度出席したという。

 救う会熊本は22日、木村容疑者の解任を決めた。加納良寛会長は「週に2回老人福祉施設でもボランティアをしていた好青年。事実なら残念」と話している。また、救う会は「容疑が事実なら家族会、救う会が展開してきた救出運動への重大な裏切り行為で許すことができない」とのコメントを出した。

毎日新聞12月23日] ( 2003-12-23-01:00 )
広島県教組銃撃 「救う会」熊本の理事逮捕産経新聞
(略)同会が9月、熊本市が朝鮮会館の固定資産税の一部を減免したのは不当として監査請求をした際には、請求人の一人に名前を連ねていた。

(略)

 木村容疑者は1997年の都議選に、都職員の退職金半減などを掲げ新宿区から立候補、落選した。

(略)
他の新聞
広島県教組銃撃容疑で男逮捕 建国義勇軍、逮捕12人に朝日新聞
征伐隊事件で12人目逮捕、「救う会熊本」理事読売新聞

まとめ

続いて読売新聞の記事より
征伐隊事件「右翼団体立ち上げの事前宣伝」
 「征伐隊」グループによる銃撃・銃弾郵送事件で、銃刀法違反などの容疑で逮捕された日本刀愛好会「刀剣友の会」会長、村上一郎容疑者(54)が、警視庁などの合同捜査本部の調べに対し、一連の事件は「右翼団体を立ち上げる前のデモンストレーションだった」などと供述していることが22日、わかった。

まず一つ目の記事から。

僕が思うに救う会ってのは内部(というか仲間)に対する警戒心が薄いんだと思う。まぁそれは政府・マスコミに数十年間無視され続けて仲間の他に信じれる者が無かったという経緯から考えると一概に救う会だけを批判出来ないかもしれないけれど、しかしここまで運動が大きくなって国民にも認知される様になったからには、もうちょっと内部の人間に対しても警戒心を強めないとまたこの種の事件は起きてしまう。

例えば救う会の内部にはかなりの数の統一教会信者が居ると良くゴシップ誌などでは云われているけど、これだけ内部に対する警戒心が薄いとなると、それもあり得ない事では無くなってくる。現在日本において「救う会」のネームバリューというのは大変に大きいんですよね、だからそれを利用したい団体は一杯居る、その様な事を考えるとやはりもうちょっと警戒心を強めて、例え今まで仲間だった人でも何か危ない団体に入っている事が分かったら脱退を勧告して、そしてもし新たに「救う会」に入ろうとしている人が居たらその人にどのような背景があるか簡単な物でも良いから調査すべきでしょう。

次は二つ目の読売新聞の記事について。

今まで「右翼団体」ってのははっきり言うと「暴力団」というイメージだったの(一水会とかを除いて)、そして多分それは今も大部分の人にとってはそうだと思う。しかし彼らは(何故だかは良く分からないけど)そういうイメージを抱いていなかった、彼らにとって右翼団体とは「国を愛する者」の集まりであり、本気で政治活動をする団体だった。その事を見誤って自分の右翼団体に対するイメージでこの発言を考えると、大きな間違いを犯すと僕は思います。

しかし右翼団体についてこの様な従来とは違う新しいイメージを彼らが抱いていたというのは結構興味深いです。やはりこれは従来の右翼団体の事件とはちょっと違うみたいですね。 http://www.asahi.com/special/giyugun/TKY200312220243.html