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2005-05-02


[政治思想]中二病的アイテムとしての平和主義を守れ

『国防』刊行記念対談-福井晴敏×石破 茂

福井 知るということでいえば、週刊誌あたりも怖いんですよ。「金正日と喜び組」というような記事を平気で書いているじゃないですか。あの国の元首に対してああいう書き方をするということは、いつミサイルを撃ち込まれても不思議はないということがわかっているのかなと。ある種、戦争行為に等しいことを平気でやっちゃっているんですよね。しかもその一方で、イラク派遣問題を肴にして、右傾化政権と批判したりもする。

 そこで一つ、今の日本人が問題なのは、イラク戦争の是非と、イラク派遣の是非を分けて考えなきゃいけないことがわかっていない点です。一緒くたにして、「何で道義なき戦争に加担するんだ」とただ責める。その真ん中を抜いて話すと間違えるぞ、という感じがします。

(略)

石破 まさにそうです。アメリカに向かって主張するにしても、自分の力を知った上ですることが大事です。

 今はアメリカも、「日本はどうしたいんだ? 聞く耳を持つから何でも言ってくれ」と言っている。そんなときに、単に「負担の軽減と抑止力の維持」と壊れた蓄音機みたいに言っても駄目です。それだと、やっぱり十二歳か十三歳……。

福井 でも、少なくとも親に「言いたいことがあるなら言ってごらん」と聞かれるようになったのは、十四歳にはなったのかなと。

石破 そうかもしれない。おまえがいないと困るんだよと言われるようになったのは、そうだろうな。なるほどね。

福井 でも、口を開くとやっぱり十四歳ぐらいのことしか言えなくて「お父さんはおまえの言っていることがわからない」という話になっちゃうんですよね、多分(笑)。

石破 大人になってお父さんにも物を言えるようになるためには、勉強してものを知るしかない。そのために『国防』を読んで、映画『亡国のイージス』を見ましょう(笑)。

強調部はRIR6が付けました

これに対して、このページを紹介したid:kanose:20050426#ishibafukuiではコメント欄にこんなコメントがありました。

# exonion 『福井氏の日本14歳説は分かりやすい例えだと思ってるのですが、

日本の国際意識も中2病だったという事で自分達はある意味貴重な時代に

生きてるのかも。』

成る程。確かに独立国家でありながら軍を忌避したり、国益よりも平和を優先するような日本の平和主義は中二病的だろうし、きっとこういう政治情勢を良くお知りになられる大人の人達にしてみれば、きっと治すべき「病」なんでしょう。だが、だからこそ日本は平和主義を捨ててはならないと、中二病患者として僕は思うのだ。

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そもそも中二病とは何か?

はてなキーワードには「中二病」について次の様な語義が書いてあります。

基本的な語義

バカドリルによってこの病気がはじめて世に知られる事となった。中学2年生程度の屁理屈で社会を否定し、結果何の行動も起こさなくなる病。特に引篭もり患者に多く見られる。重度の患者は勝手な思い込みから社会の規律に反した行動を引き起こすため、早めのケアが必要。闘病患者としてタレントの伊集院光氏が有名。(未完治)

まぁ、元々はそんなにメジャーな言葉ではなかったのですが、「思春期のオタクが背伸びするための小説―ライトノベルの読者年齢―-ARTIFACT@ハテナ系」(id:kanose:20050318#stretchingitem)で紹介されてから、それを見た人が「こんな本を読んでたりこんな音楽聞いている奴は中二病だからヤバいよね」という感じで使い始めて爆発的に広まった言葉なんです。もっともこの言葉を広めたARTIFACTの人はそういう使われ方はあまり本意では無いみたいで、「終わりなき中二病を生きろ」(id:kanose:20050328#owarinaki)で

「中二病」で本当に問題なのは「好むもの」ではなく、こういった自分の好きなものを持ち上げるのに他のものを貶めるといった「立ち振る舞い」だ。

(略)

だから、ここみたいに「中二病」を罵倒用語として使っている人を見かけた時は、「ああ、そういう人なんだね」と生暖かい視線を送って見守ってあげるのが自分のスタンス。400ページ以上ある『電波男』をその一言で批判した気になっちゃいかんでしょ。「中二病」とは優れた自分語りのツールであり、その言葉をベースに他人を攻撃している人はまさに「中二病」なんだと考えている。

という風に言ってるんだけど、中二病の人が好むアイテムの中には、そのアイテム自体にこのようなアイテムを持つ自分たちこそまさに選ばれた人間なのだというようなメッセージが内包されている場合が殆どだし、それに「生暖かい視線を送って見守ってあげる」と言ってるけど、しかし中二病はその語義として重度の患者は勝手な思い込みから社会の規律に反した行動を引き起こすという、かなり社会的にも危険な可能性(*1)を含んでいるのだから、そんなのんびりとした気持ちでこの言葉は使えないだろう。しかしだからといってじゃあその語義が間違ってるかと言えば、そんなことは無い訳で、やっぱり「中二病」は危険な病であり、決して野放しにしてはいけないのだ。

中二病の根本的な治療法は「待つこと」以外にない

しかしだからこそ、中二病患者や、その様な人が好むアイテムを批判して切り捨ててしまうことは絶対にいけないのです。確かに「中二病」は危険な病である。しかしじゃあそれはその患者が望んだから起きていることなのか?とんでも無い!確かに表面的には彼らは好んでその様なアイテムを消費し、そしてそれにより好んでその様な症状を悪化させている様に見え、そして故に、彼らのその中二病を好む思考を攻撃しやめさせさえすれば、中二病は解決すると、社会の規律を守る大人達からすればお思いになるかもしれません(*2)。しかし中二病側から言わして貰えば、むしろその様な態度は「やっぱり社会は間違ってるんだ!」という風に、むしろ悪化の方向にしか働かないんですよ。ちょうどオウム真理教を一般社会から排除すればする程、彼らは団結してしまうのと同じです。そしてもしそれでも良いとするのだったら、あなただって間接的に中二病を応援しているということで、中二病患者(*3)になってしまうのです。オウムの例えで言うなら、オウムを排除すれば排除する程、社会もオウム化していくように……

ではどうすれば良いのか?まず最初に、中二病に対する根本的な治療法は「待つこと」以外に無いことを知るべきです。もちろんそれが本当に治療してくれるかどうかは分かりません。だって、ずっと中二で居るということは出来ないというのが、この治療法を支える唯一の正当性な訳ですか、しかし中二病患者と言うのは、その常識を破り続けている、まさにその点によって中二病と認定されているのです。だから、その正当性はその患者が成長すればする程にすり切れますが、しかしそれ以外に正当性を持つ治療法は無いのです。

そして、その次にとりあえずの対症療法、つまりその中二病が悪化し、勝手な思い込みから社会の規律に反した行動を引き起こす様なことを防ぐ方策を考えなくてはなりません。そして実は、その中二病の症状、つまり中学2年生程度の屁理屈で社会を否定し、結果何の行動も起こさなくなる様なことが表現されているアイテムを好んで消費するという、その行為を遂行することこそが、まさにその様な中二病の悪化に対する対症療法となるのです。

薬としての症状

まず最初に、中学2年生程度の屁理屈で社会を否定し、結果何の行動も起こさなくなる様なことが表現されているアイテムが持つ矛盾について考えてみましょう。成る程、確かにその様な作品は、表面的なメッセージだけを見れば中学2年生程度の屁理屈で社会を否定し、結果何の行動も起こさなくなることを見ている人に勧め、そしてその結果そのアイテムを消費した人の中二病を悪化させてしまう様に見えます。しかしここで私達はもうちょっと視野を広げてみなくてはなりません。そうすると「その様に社会を否定している作品も、実は社会に乗っかって流通している」という事実が見えてきます。実はこの矛盾こそが中二病の悪化を防ぐ鍵となるのです。

先ほども言いましたが、中二病を悪化させる最も危ない要因は「排除」です。何故なら、排除とはつまり社会によるその人・ものの否定であり、そしてそれは裏を返せば、その人・ものにとっては社会を否定しなければ自分たちが否定されるということに繋がり、そしてそこで中二病の重要教義である社会の否定と適合してしまうからです。では排除の反対は何か?それは「共存」です。つまり、例え社会を否定する存在であっても、社会がそれが自らの中にあることを認める、まさに先ほどの矛盾と一緒です。そして、その様なことを行うことにより、少なくとも中二病は、改善するとは行かないまでも、悪化をすることは無くなるのです。

もちろんだからといって全てを容認するべきだということではもちろんありません。例えば本当に社会を破壊しかねない行為、つまりテロだったり凶悪犯罪とかは、社会を守る側からすれば容認すべきでは無いでしょう(*4)。しかしその様な場合でも、それはあくまで「起こった行為を処罰する」という形にすべぎあって、その犯罪の裏にある思想までも排除すべきではない(*5)し、ましてや実質的には社会を破壊するなんて絶対にない(*6)中二病的アイテムを排除するなど以ての外なのです。

さらに言えば、中二病的アイテムの消費にはもう一つ重要な矛盾が潜んでいます。それは、中二病は何の行動も起こさなくなる病である訳なのですが、しかし中二病的アイテムの消費するということは、それ自体として一つの行動なのです。これがもし中二病的アイテムが完全に排除されてしまったらどうなるでしょう?確かに表面的にはその様な消費が無くなって、「中二病が居なくなった」様に見えるかもしれません。しかしそれこそまさに中二病が悪化している兆候なのです。何故なら、彼らはひたすら純粋に中二病的教義を自分の部屋で実践、つまり「何もしない」状態でいるのですから。そして少しのきっかけで悪化した中二病は簡単に最悪の結果へと至るのです。そしてそれがさらに他の中二病の暴発を引き起こす……そんな状況は絶対に防がなくてはなりません。

中二病的アイテムとしての平和主義

さて、ここからがやっと本題です。上記の引用で、福井晴敏氏は揶揄的・嘲笑的、つまり「まだそんなことやってんの」という風に日本国民の知識の未熟さを嗤い、そして日本14歳説を唱えました。この展開にネット上で起きた中二病論争を重ね既視感を覚えるのは決して勘違いでは無いと思います。確かに日本の平和主義の精神は本当に中二病そのものです。例えば日本国憲法()前文の

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

という文がありますが、これはつまり裏返せば現実の社会は専制と隷従や圧迫と偏狭ばかりだ!という、憲法作成者の魂の叫び(*7)ですし、そしてその第九条

第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

は、自衛隊の海外派遣を長年制限してきたという意味で、まさに何の行動も起こさなくなる訳です。

しかし、だからこそそれにより日本は中二病の悪化、つまりこの件で言えばいつまで経っても汚い世界を否定して、新しい世界を作る為に最終戦争に打って出るみたいなことにならずに、ここまでやって来れたと思うのだ。確かにその裏にはアメリカの庇護だったり冷戦構造だったりの政治的要因もあるだろう。だが、幾ら政治的に平和でいられる状況があっても、そこに住む人間が平和を望まなければ、平和なんてあっという間に崩壊するのだ。

そして僕は、旧日本軍の起こした太平洋戦争も、昔の日本、つまり大日本帝国に中二病的アイテムが無かったからだと思うのだ。リアリスト(*8)達は盛んに「旧日本軍は現実を見失い、大東亜共栄圏みたいな理想を考えてたから戦争に負けたのだ」と言いますが、しかしじゃあそもそも何で大東亜共栄圏みたいな極端な理想主義が出てきたかと言えば、それはやっぱり革命宣言みたいな形で、曲がりなりにも中二病的アイテムを国家の基軸として置くことなく、明治以降の外圧という現実に適合するという形で仕方なく近代化してきて、全く理想を考えることが出来なかったことにより鬱屈していたエリート中二病患者が爆発した結果なんですよね。つまり、日本は他の国みたいにまず最初に近代化という理想が、例え建前であっても無かった訳なんですよ。じゃあ日本は全くのリアリストによって構築されていたかと言えば、そんなことは全くなくむしろそのような理不尽な西欧諸国の外圧によって、社会の否定を心の奥に貯めるばっかだった訳です。そしてその社会の否定が、いよいよ日本が力を持って、現実をある程度操れる存在に成ったときに爆発した訳です。日本の満州国建設と国際連盟脱退なんか、まさに重度の患者は勝手な思い込みから社会の規律に反した行動を引き起こすという文そのものでしょ?

つまり、個人的なものにしろ国家的なものにしろ、中二病っていうのはある程度は認めるべきなんです。むしろ、過剰に社会を肯定してリアリストとして中二病を否定することの方が、中二病を悪化させるという意味で、中二病そのものより危険なのです。そして僕はその危険さを、今回の福井・石破両氏の対談に感じたのです。

大人達の裏中二病

確かに福井(CASSHERNの監督は幾ら何でもあんな作品作ったんだから、こんな人の原作を映画にしたもののポスター制作なんか手伝っちゃいけないでしょ。そこら辺のオタククリエイターの脇の甘さって言うのは、ちょっと政治思想ヲタである僕には我慢できない……">*9)・石破(自衛隊は自閉隊」発言を思い出す訳だけど、実はそこにもこの件と同じ問題が潜んでいたのかなーとふと思う。つまり、「自閉症」という病気について理解することなく、悪戯に「病的な状態はいけない」と繰り返す態度と、今回の件が妙にダブるのだ">*10)両氏にしたって別に「戦争が良い!」と言っている訳ではありません。彼らは彼ら独特のリアルな論理により戦争を否定します。

石破 たとえば今、北朝鮮に経済制裁せよという人は多いですよ。でも、いざというときに韓国にいる日本人を避難させる体制は整っていない。弾道ミサイルも撃ち落とせない。ミサイルに対しては「二○○七年には国民を避難させるマニュアルを配ります」というだけの話です。

 これは恐ろしいことだと思うんです。軍事を知っていればいるほど、勇ましいことは言えなくなる。

福井 確かに、知ればできなくなるんですよね。知れば本当に戦争って無理だ、特にうち(日本)は無理だ、ということがよくわかります。

しかし、これは裏を返せば自分たちに危害が及ばなければ北朝鮮の人民を飢え死にしても良いというこになるんですよね。もちろん彼らにしてみたら「それって当たり前のことじゃん?」となる訳ですが、しかし僕はどうしてもそれを承諾することは出来ないのです。しかし現実社会はまさにそういう論理のもとに動いているわけで、それを否定するということはまさに中二病的症状でしょう。ですから彼らはリアリスト的な見地からそれを治療して治そうとしてることは、大人になってお父さんにも物を言えるようになるためには、勉強してものを知るしかない。そのために『国防』を読んで、映画『亡国のイージス』を見ましょう(笑)。という発言からも良く分かります。

しかし何度も言いますが、そういう風に現実を突きつけて「お前らは間違ってる」と言ったって、僕達中二病の患者から言わせて貰えば、僕達の正しさ、つまり「全世界の国民は平和のうちに生存する権利を有する」とかなどのことが現実社会で認められないのなら、むしろ現実社会の方を変えるべきだ!というような主張になるんです。ではその結果どうなるのか?再び60年前の過ちの繰り返しです。

確かに彼らが言う様に

福井 なるほどね。軍は国益確保のために存在するんだ。それもやっぱり、今言われて、なるほどっていう言葉ですよね。

 自分みたいな一般大衆のレベルには、「イラクに自衛隊を出しておかないと十年後に日本に石油が来なくなるんだよ」という言われ方をすると、あれは選択の余地がなかったことなんだと腑に落ちるのですが、これってやっぱり言えないことですか。

というのは選択の余地がない事実かもしれません。しかしだとしたら、石油が無くても日本国民が飢えない道を考えるべきなんであって、それを国民に突きつけて「イラク進駐を認めろ!」などというのは絶対に間違っています。(*11)道義無き戦争(*12)には、人は原理的に荷担できません。もし本当にリアリストならば、まず人間は完全なリアリストにはなれないという現実を認め、理想を持つことを認めるべきなんです。

しかし彼らは決してそうはしない。ただひたすら「現実を見つめろ!」と、それこそ壊れた蓄音機みたいに言う訳です。しかしそもそも何で現実を認めるのか?結局彼らも自分たちの語る「現実」に日本の現実がならないことに憤る中二病患者なんですよ。確かにイラクに自衛隊を出しておかないと十年後に日本に石油が来なくなるというのも現実かも知れない。しかしその一方で、だとしても私達は道義無き戦争には荷担できないというのも、紛れもない現実なのです

そこのところが分かってない以上、結局彼らも同じ中二病、いや、自分たちの症状の為に他の人の中二病の症状をより悪化させるという意味では、普通の中二病よりもたちの悪い、「裏中二病」であると言えるのです。


*1: 一般の言葉で言えば反社会性人格障害だわな

*2: この言い方が既に中二病だよなぁ

*3: それもかなり重度の。裏中二病と呼ぶらしい

*4: 僕は守る側では無いからここには留保が付くけど

*5: ここら辺ちょっと話がずれてるね

*6: 本で人は殺せません

*7: 中二病的に訳してみる:-)

*8: あー、そういえば中二病の代表格であり、僕も大好きなT.M.Networkも、「Kiss You」で「リアリスト達が嗤う(So What?)」って歌ってたなぁ

*9: しかし何でこの人はあんなにオタククリエイターに人気があるのか……みんな政治思想なんてどうでも良いのかなぁ。でもCASSHERNの監督は幾ら何でもあんな作品作ったんだから、こんな人の原作を映画にしたもののポスター制作なんか手伝っちゃいけないでしょ。そこら辺のオタククリエイターの脇の甘さって言うのは、ちょっと政治思想ヲタである僕には我慢できない……

*10: 石破と言えば僕は「自衛隊は自閉隊」発言を思い出す訳だけど、実はそこにもこの件と同じ問題が潜んでいたのかなーとふと思う。つまり、「自閉症」という病気について理解することなく、悪戯に「病的な状態はいけない」と繰り返す態度と、今回の件が妙にダブるのだ

*11: というか、何で自分が「一般大衆」だと勘違いできるのか全く分からないのだが……

*12: 全ての戦争がそうなのだけれど