http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20070725/p2
ネット上で諦念をぶちまけている若い人などをみていて考えさせられることは沢山あるが、その一つに「お前、悔しくないの？」というものがある。女の子に邪険にされたとか、会社で○○な目に遭ったとか、そういう出来事は生きている限り遭遇しないわけにはいかない不幸なわけだけど、彼らはそれを発奮材料にすることもなければ、悔しさに歯軋りしてみせることもない。ただ、呻くだけである。
（略）
「悔しい」という感情は、辛さや悲しさをバネにして、自分の弱点を克服したり(他の手段や能力を発展させることによって)カヴァーしたりする原動力に転化しやすい感情だと思う。少なくとも、諦念や納得や嫉妬の類よりは、ポジティブなエネルギーに転化しやすい。女の子に振られて悔しければ、後で振ったことを後悔させてやるほど男を磨いてやればいい。上司に無能とみられたようなら、鼻白むような成果を突きつけて見識の甘さを思い知らせてやればいい*2。勉強不足だとボスに叱られた分野なら、ボスも知らないようなことまで読み込んでみればいい。
一応、若者の一人だと思うのでコメントしてみる。
まー、ぶっちゃけた感想を言うなら、「それなんて熱血アニメwwwwwww」っつー感じです。何か主人公が師匠と戦って、でそいつにコテンパンにやられて、悔しさをバネに主人公が修行して、で師匠に再挑戦して「ふっ、お前も成長したな」とか言ってもらい、主人公が試練を乗り越えて大人になると。はいはいピルドゥングスロマンピルドゥングスロマン。キモチワルイ……
大体さー、女の子に振られて悔しければ、後で振ったことを後悔させてやるほど男を磨いてやればいい。上司に無能とみられたようなら、鼻白むような成果を突きつけて見識の甘さを思い知らせてやればいい*2。勉強不足だとボスに叱られた分野なら、ボスも知らないようなことまで読み込んでみればいい。って、そんなの結局女の子や上司の手のひらで踊ってるだけじゃん？まー、それで「俺はまた一つ試練を乗り越えて成長したぜ！」って自己満足して社畜として一生を過ごすのも、一つの人生だとは思うけどさー。ごめんね、僕ら君たちと違ってそこまで頭悪くないんだ。
たとえば僕は、自分に「叱られたことは決して直さない」という掟を課している。「早寝早起きしなさい」と言われたら絶対夜更かしするし、「もうちょっとわかりやすい文章を書きなさい」と叱られたら、もー意地でも文章技法は向上させない。そりゃ分かるよ、こんなの続けてたら僕は堕落するばっかりだって。でも、逆に言うなら堕落して何が悪いの？上が偉くて下が卑しいなんていうのは、結局あんたらの主観じゃん。まじめに生きて上昇志向で課長から専務へとなった島耕作と、高校中退して仕事もみつからなくて、でも仕事する気もなくてそのまま野垂れ死にしたニート、前者が良くて後者が悪いなんて誰が決めた？そんな大人たちのルールは、スクラップ＆スクラップDA☆ZE
といっても、これが若者の中でも少数派の意見だってことは、僕だって重々承知だよ。大部分の人は、上司に叱責されたら歯を食いしばって頑張って自分の社畜能力を向上させるんだろうし、女の人に「あなた駄目ね」と言われたらモテ男になるためにファッション誌とか読んで頑張るんでしょう。そしてそういう人が「俺の日常はつまらなくなんかない！」と言いながらこの資本主義社会を再生産していく奴隷となると。応援してるよー☆（鼻くそほじりながら）。
ただ僕らはそんなマゾ趣味はないんで、やっぱり上記の記事のような「悔しさ」は理解できんなぁ。上司から「お前は低脳だ！」と言われんなら、もっと低脳になって困らせてやろうと思うし、女の人から「キンモー☆」って言われたら―まぁちょっとは凹むけど―「このぐらいでキモいだぁ？本物のキモさを見せてやんよ」とか思っちゃうよ。何故ならそれが僕らのジャスティスDAKARA!