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2007-06-25

[学ぶ]今日の失敗

そこのおにーさん、ちょいと聞いておくれよ。

今日ね、最近、つっても10年以上前からだけど、なんか「心理学」が流行っているんだって。

で、折角だからそれを題にブログの記事でも書いてみよーかなーと思って、とりあえずどんな感じで「心理学」が流行っているのか、調べようと思った訳。

といっても、たかがブログの記事のために、面倒なことは出来ないでしょ?だから、朝日新聞のデーターベースで、「心理学」っていう文字が含まれている記事を調べて、それをグラフにしてみようかなぁと思った訳。

そいで、これが結果なんだけど・・・↓

件数
1985110
698
796
8155
9244
90214
1249
2283
3283
4312
5408
6324
7548
8477
9544
2000539
1487
2434
3468
4539
5476
6489

こいつを見てどう思う?

やっぱ「(変化が)すごく・・・大きいです」じゃん。1987年から1995年までの急激な増加は、まさに心理学が流行っていくのを象徴しているように見えるし、1997年に一気に増えるのは、あぁエヴァ劇場版とかがやってた頃だしトラウマとか癒しとかが結構流行ったんだなって思うじゃん。で、その後ブームはちょっと止んでいるなと、そういう風に観察するじゃん

で、そうやって調べるんだったら、ついでに他の学問も調べてみようって思った訳。そいでまず「社会学」を調べてみたの。(*1)すると・・・

件数
198592
689
796
8190
9301
90300
1298
2333
3303
4363
5428
6434
7571
8552
9541
2000572
1501
2462
3534
4494
5536
6573

ふむふむ。1988年頃から急激に増加。これは多分ポストモダンとかが流行った時期だからで、その後コンスタントに伸びていくけど、1997年に突如として増える。これも、少年の「心の闇」とかがクローズアップされたからだな。

・・・ん?wでも待てよ・・・あれ・・・

この数の推移、さっきのと似てない?

うん、これは多分社会学と心理学が同じ時に社会に期待されるということなのだ。じゃあ他の学問はどうなのか、調べてみよう(←ここら辺から、ちょっと焦ってます)。経済学とかどうだ!

件数
1985267
6295
7331
8446
9708
90795
1930
2840
3624
4704
5710
6689
71210
81295
91250
20001207
11187
21139
31113
41119
51090
61052

・・・いや、経済学は比較対象にならない!だってバブル景気の時とか、不況の時とかにそういう学問ってクローズアップされるもん。もっと時代に翻弄されない学問じゃないと・・・そうだ、法学で調べてみよう!(←もう殆ど余裕が無くなってきました)

件数
1985288
6283
7319
8400
9690
90769
1867
2743
3721
4762
5793
6797
71153
81189
91138
20001190
11156
21172
31315
41217
51291
61094

・・・あ、そうか、そもそも学問が新聞紙面にクローズアップされるようになったのもつい最近だ!(*2)そうだよこれらはすべて学問なんだから、比較対象としては妥当じゃないなぁ(*3)。何やってんだろう僕。全く時代によって扱われかたが変わらない、普遍的な文字で調べて、それと比較しなきゃ。例えば「一」とか(←一縷の望みを托すという感じ)

件数
198531830
628283
730733
850644
973606
9076048
183493
284265
3143410
4162906
5159061
6160892
7249544
8248012
9254714
2000252953
1185266
2163899
3166769
4166666
5166216
6164975

あ、そうだ、200年前後はミレニアムだから「二十一世紀」とかで「一」という文字の利用頻度が高くなるんだ。だからどんどん増えてってるんだね。

って・・・

んな訳あるかー!!

どうしたって新聞の総記事数が明らかに増えているんだよ!そうなら単純に記事数の比較をすることなんか無意味だろーが!大学1年から出直しやがれよ自分!


・・・あー、そもそも新聞の記事総数なんか量的比較に値しないっていう批判もあるでしょうな。でもそれは置いとくとしても、多分僕、もし他の学問と比較しようとか思ってなかったら、きっと最初の表だけ見て、その単純な増加を元に記事を書いてました。

このブログは、そういう統計のトの字も知らない人が書いている、もうほぼ99%メディアリテラシー的には間違っているブログです。この記事は、愛読者のみなさんにそれを知らせるために、書きました。

あ、あとついでに。

朝日新聞の年ごとの総記事数知っている人が居たら、教えてください。(*4)

追記:6/26日一時四十分

コメント欄に更に詳しいことを。

あ、あと上記の表で「見出しの件数」って、書いたけど、単なる見出しと本文から検索したので、単なる「件数」です。訂正しておきます。

*1: まずここで「社会学科とかも入っちゃうじゃん」と突っ込んでおこう!

*2: もちろんそんなことはありません

*3: いやだから学問の中での位置づけを調べるためにやってたんでしょ

*4: まだ懲りてないよ・・・

この日へのコメント

alphal 2007/06/26 00:20
面白いので調べてみましたよ~!!!

http://www.asahi.com/information/db/forl.html

たぶん朝日新聞のデータベースってのは聞蔵のことだと思うんですけれど、ここの「point1」「1984年以降の朝日新聞記事が検索可能」というところからたどってみたら、古い年代はそもそもデータベース化されている記事そのものが少ないみたいですね。

総記事数とか言う前に凡例を調べましょうよ。
sjs7 2007/06/26 01:41
http://www.asahi.com/information/db/dna.html
おおなるほど!「1985年からの朝日新聞の記事」が全て入ってるわけじゃないのね。

実質的に使えるのは東京版に限った上で、「スポーツ面・芸能面・日曜版」に載ってないであろうこととしても、1988年4月からか。

でも、やっぱり良く考えたら新聞の厚さって結構変わっている様な気がするしなぁ(同じだったら杞憂だけど)・・・更に言うと、名著『無気力製造工場』によれば見出しの大きさも時代が経つにつれ大きくなっていったから、記事数も変わっている気がする。

うーん・・・
sjs7 2007/06/26 02:03
というか、増えるのは分かるんだけど、減るのが分からない。